top of page
グリーン水素製造用の電極触媒の開発
Development of Electrocatalysts for Green Hydrogen Production

 人類は地球環境、エネルギー、食料生産といった多くの解決すべき喫緊の課題に直面しています。これらの課題に対応するために、再生可能エネルギーを利用したエネルギー生産が注目されています。そのため、水素社会の実現は化石燃料依存の減少と地球温暖化対策への貢献にとって非常に重要です。水素は輸送や貯蔵に適したエネルギー形態であり、再生可能エネルギーに基づく水素製造の研究が急速に進展しています。水素は生産方法によって、グリーン水素、ブルー水素、グレー水素に分類されます。それらの中でも、グリーン水素は再生可能エネルギーを使用して生成され、二酸化炭素の排出がないため環境に優しい水素製造法として注目を集めています。

 グリーン水素の製造として、再生可能エネルギー由来の水電解(水の電気分解)が主流となっています。この水電解を進行させる材料として「電極触媒」と呼ばれる材料があります。電極触媒に求められる特性には、低い過電圧で高い電流密度を出力し長時間での耐久性を実現することです。 

 当研究室では、持続可能なエネルギー源としてのグリーン水素の生産を目指し、先進的な電極触媒の開発に取り組んでいます。超薄膜、ナノ粒子、ナノ構造体を活用した新しい電極触媒の設計に注力しており、これらの技術によって水素生成効率を飛躍的に向上させることを目指しています。

電極触媒1
電極触媒2
電極触媒3
電極触媒4

当研究室で開発した電極触媒の例. 電子顕微鏡像を掲載しています.

bottom of page